昇進をしたときに挨拶を求められたけど、どんな挨拶にすればいいのかな?昇進の挨拶で気を付けることは何かな?例文が知りたいなと困っていませんか。今回は昇進の挨拶のポイントや例文、昇進された方へのお祝いのメール例文など解説と紹介をしています。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 昇進の挨拶の例文が知りたい人
- 昇進の挨拶の気を付けるポイントが知りたい人
- 昇進のお祝いの伝え方を知りたい人
昇進の挨拶の目的の1つはお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えることです。この記事を読めば、お世話になった方に感謝の気持ちを伝え、今後の変わらぬ協力のお願いを失礼のない文章で伝えることができます。
昇進したらすること
昇進をすると、部下が新たに付いたり増えたり、業務の内容が変わります。昇進した場合にするべきことを解説します。
引継ぎ準備と実行
昇進時には、それまで担当していた業務を部下や他の人に引継ぐことがあります。引継ぎのタイミングは人事告知の後か、事前に行うかなど上司と話し合い、担当業務の洗い出しとリストアップをしスケジュールの作成をし、確実な引継ぎの実行をします。
引継ぎが上手くできず、業務に支障が出たりすると上司や部下からの印象が悪くなります。昇進の最初の仕事はしっかりと引継ぎを行い業務管理能力を示すことです。
部下との話し合い
昇進をすると新しい部下ができます。まずは部下との信頼関係を築くことが大切です。部下とミーティングの時間を取り、どんな業務を担当しているのか、何が得意なのか、どのような性格なのかを把握しましょう。
ミーティングは1度だけでなく1週間に1回など定期的なミーティングの場を設定することも信頼関係を築く上で大切なことです。ミーティングはミーティングルームなど落ち着いて話せる場所で行うことをおすすめします。
社内、社外への挨拶
昇進をしたら、社内・社外のお世話になっている方へ挨拶をします。直接挨拶をするのが望ましいですが、挨拶をする人数が多かったり相手が遠隔地にいたりと全員に直接挨拶をするのは現実的に難しいでしょう。そのような場合はメールでご挨拶をしても構いません。
メールの場合は本文に「メールにて失礼いたします」と一言付けておくとよいでしょう。
昇進挨拶の5つのポイント
昇進したときは、お世話になった方や所属部署で昇進の挨拶を行う場合もあります。昇進の挨拶のポイントについて解説をします。
ユーモアは狙わない
人前でスピーチをするときに、場の空気を和ませようとユーモアを交えたスピーチをすることがあります。しかし、昇進の挨拶では責任ある立場になるにあたってそぐわないこともあるため、ユーモアは狙わないほうが良いでしょう。
ビジネスマナーの形式に合わせた挨拶をするようにします。
明るく大きな声
上司も部下も、今後のあなたの活躍に期待をし、挨拶を見守っています。明るく大きな声でスピーチをしましょう。明るく大きな声は自身を感じさせるため、聴いている人は安心感をもちます。また、緊張すると早口になってしまうので「ゆっくりすぎるな」と思うくらいゆっくりと話すようにします。
関係する人に感謝に気持ちを伝える
昇進したことに対しての感謝は上司だけでなく、同僚や部下に対しても伝えます。あなたの昇進は自分の努力や力ももちろんですが、周りの方のサポートがあって実現したものです。これから新しい体制で仕事をスタートさせるので、周りの人に対して感謝をしっかりと伝え、あなたへの印象を良くするようにしましょう。
今後の目標や抱負の決意(所信)表明をする
上司・部下の前で今後の目標や決意表明をします。その時にはまず「謙虚」で「前向き」な内容という点を踏まえてスピーチをしましょう。あなたの活躍に期待している方々に、どのように頑張っていくのか宣言をします。
協力のお願い
昇進すると部下が付き、部下をマネジメントする立場になります。実業務を遂行するのは部下になります。部下との信頼関係は非常に大切です。
あなた一人が頑張っても役割は果たせません。チーム全体で力を発揮させられるように、部下・上司に今後の協力をお願いをします。
昇進の辞令を受けるときの言葉は
昇進の辞令を上司から言い渡されたときには「謹んでお受けいたします」と言います。「謹んで」「受ける」ということで相手への敬意を表し、昇進の辞令を引き付けるという意味になります。
昇進の挨拶に使える短い一言
昇進の挨拶使える短い一言を紹介をします。
例文
【例文】
この度○○(役職)を拝命しました(氏名)です。
これも日頃から、上司である○○(部長・さん)をはじめとした、皆さまのご協力のおかげだと感じております。これからも一生懸命精進いたしますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
昇進の挨拶に使える四字熟語10選
昇進の挨拶スピーチやメールに使える四字熟語を10個紹介します。すこしアレンジをしたいときに使いましょう。努力をする、頑張っていくという意味を含む四字熟語を集めてみました。
一心不乱(いっしんふらん)
何か一つのことに心を集中し、他のことには心を乱されないさま。
一意専心(いちいせんしん)
周りのことに心を動かされることなく、ただひたすらに一つのことに集中すること
悪戦苦闘(あくせんくとう)
非常に苦しい状況のなかで、必死に努力すること
一念発起(いちねんほっき)
それまでの考えをあらためて、ある目標に向かい熱心に励むこと
獅子搏兎(ししはくと)
簡単なことも油断せず、全力を尽くして詰めるべきことのたとえ。
粉骨砕身(ふんこつさいしん)
力の限り努力すること。骨身を惜しまず一生懸命働くこと。
勇往邁進(ゆうおうまいしん)
恐れることなく、自分の目的目標に向かってひたすら全身すること。
力戦奮闘(りきせんふんとう)
勇気をだし力を尽くして戦うこと
摩頂放踵(まちょうほうしょう)
頭の先から踵まですり減らすほどに、他人や世のために努力をすること
奮闘努力(ふんとうどりょく)
骨身を惜しまず奮い立ち、力いっぱい励むこと
簡単な昇進の挨拶例文
朝礼や辞令交付式、飲み会で複数の人の前で挨拶をするときの例文を紹介します。
社内向けスピーチ
主任に昇進
例文
本日付で主任を拝命いたしました○○です。
この度の人事に関しましては、ひとえに皆様の日頃からのご支援の賜物だと、心より感謝申し上げます。
私がこのような役職を仰せつかり、責任の重さに身の引き締まる思いです。
まだまだ若輩者ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
係長に昇進
例文
本日付で係長を拝命いたしました○○です。
この度の人事に関しましては、ひとえに皆様の日頃からのご支援の賜物だと、心より感謝申し上げます。
私がこのような役職を仰せつかり、責任の重さに身の引き締まる思いです。
まだまだ若輩者ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
課長に昇進
例文
本日付で課長を拝命いたしました○○です。
この度の人事に関しましては、ひとえに皆様の日頃からのご支援の賜物だと、心より感謝申し上げます。
私がこのような役職を仰せつかり、責任の重さに身の引き締まる思いです。
微力ながら会社の発展のために尽くしてまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
部長に昇進
例文
本日付で部長を拝命いたしました○○です。
この度の人事に関しましては、ひとえに皆様の日頃からのご支援の賜物だと、心より感謝申し上げます。
私がこのような役職を仰せつかり、責任の重さに身の引き締まる思いです。
今までとは異なる立場となるため、より一層精進いたします。
微力ながら会社の発展のために尽くしてまいりますので、変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
取引先(社外)にメールでご挨拶
昇進した場合、組織体制も変わるため取引先との取引に影響がでないように、取引先(社外)にも挨拶をする必要があります。
本来であれば直接挨拶できるのが望ましいですが、時間的な制約からメールでの挨拶となることも多いです。
メールにて挨拶する例文を紹介します。
主任・係長・課長・部長に昇進(着任)
例文
件名:(役職名)着任のご挨拶
本文
貴社ますますご盛栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度、○月○日付で(役職名)に着任いたしました。
これまでの、公私にわたりひとかたならぬご厚情を賜りまして、誠にありがとうございます。
後任の(役職名)には、○○○○が着任いたしました。
私同様、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
まずは略儀ながらメールにてご挨拶申し上げます。
【署名】
昇進をお祝いする挨拶例文
昇進をした人にお祝いの挨拶メールを送ることがあります。シーン別の挨拶例文を紹介します。
栄転と昇進の違い
栄転と昇進、転勤は使い方に迷うことばです。それぞれどのような意味を含んでいるのか説明をします。
栄転と昇進はどちらもポジティブなイメージがある言葉です。栄転と昇進の違いは、部署が移るかどうかです。
「栄転」は地位がよい位置になり働く場所が変わる場合が多いです。「昇進」の場合は、同じ部署や支店の中で地位が向上することを指します。「転勤」は異動により働く場所が変わることを指して使います。
社内向けのお祝いメール
社内の人に向けた昇進お祝いのメール例文を紹介します。
上司が昇進・栄転
例文
件名:ご昇進(ご栄転)おめでとうございます
本文
○○部長
お疲れ様です。○○です。
この度は、部長にご昇進とのこと、誠におめでとうございます。
入社以来、○○部長からは多くのことをお教え頂き、お仕事ぶりを間近に拝見しさまざまなことを学ばせて頂きました。たいへん感謝致しております。
○○部長の仕事に対する取り組み方、誰に対しても誠実に向き合われる姿をいつも尊敬しております。
これからも変わらぬ、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
○○部長のますますのご活躍とご栄進をお祈りしております。
(署名)
同僚が昇進・栄転
例文
件名:(役職名)への昇進(栄転)おめでとう
本文
○○さん
お疲れ様です。○○です。
この度は、(役職名)に昇進(栄転)おめでとうございます。
入社以来、共に切磋琢磨してきた○○さんの昇進(栄転)は私のことのようにうれしく誇りに感じています。これからますます仕事も忙しくなるかと思いますが、くれぐれも体には気をつけてください。
今度ぜひまた飲みに行きましょう!
この度は本当におめでとうございます。
(署名)
社外向けのお祝いメール
例文
件名:○○(役職)就任、おめでとうございます。
株式会社○○ ○○部
○○○○様
いつもお世話になっております。
このたび(役職名)にご昇進されるとこのことで、誠におめでとうございます。
多年に渡る経験と平素からのご精励が、正当に評価されてのご昇進と拝察いたしております。
日頃より○○様の仕事に対する姿勢や取り組みを近くで拝見し、敬服しておりましたため私も自分のことのようにうれしく思っております。
どうか、ご健康には留意され、ますますご活躍されますことをお祈り申し上げます。
取り急ぎ、略儀ながらメールにて失礼いたします。
(署名)
【社外向け】お祝いメールへ返信
例文
件名:Re:(相手の件名にそのまま返信)
本文
株式会社○○ ○○部
○○○○様
いつもお世話になっております。○○株式会社の○○○○です。
この度は、(役職名)の就任に際しまして、心温まるお祝いのメールをいただき感謝申し上げます。
○○様には、担当をさせていただいてから○年間に渡りお付き合いをさせていただき、誠にありがとうございます。
これまでご迷惑をたびたびおかけすることがありましたが、いつも丁寧なご指導とご協力をいただき感謝に堪えません。
今後も○○様と良い関係が続くよう、より一層精進いたします。
今後も変わらぬご指導とご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
(署名)
昇進祝いの乾杯の挨拶
例文
○○さん、ご栄転おめでとうございます。
次の部署でも益々の活躍を期待しています。またお仕事をご一緒するときはよろしくお願いいたします。
それでは、乾杯の音頭を取らせていただきます。○○さんのご健勝とご活躍をお祈りしまして
乾杯!
昇進のお礼の挨拶はしたほうが良いのか?
昇格や昇進をした際にサポートしてくれた上司や先輩にお礼のメールや挨拶をするのは社会人としてのマナーです。
お礼の伝え方やポイントについて解説をします。
メールでも良いので伝える
どんな挨拶でも一般的なマナーとして、直接挨拶するのが相手にとっての礼儀となります。顔を合わせて感謝を伝えることで、あなたの熱意や誠実さが伝わり人間関係を深める機会にもなります。
しかし、テレワークで直接会う機会が少ないや、上司の時間が取れないなどの理由がある場合はメールで感謝の気持ちを伝えてもマナー違反になりません。メールで伝えるときには、「直接お礼を伝えることができず申し訳ございません。」と一言入れると丁寧な印象になります。
お礼メールの5つのポイント
昇格のお礼の挨拶をする場合の押さえておくべき5つのポイントについて解説をします。
人事告知された日に送る
お礼の挨拶をするタイミングは人事告知がされた当日中に送るのがマナーです。メールでの挨拶であれば上司が業務時間内に読むことができるように日中にメールをします。直接挨拶する場合は上司の仕事の状況を見て、迷惑にならないタイミングを見計らって声をかけましょう。
件名に「昇格のお礼」と付け内容がわかるようにする
メールを送る場合は、一目見て昇進のお礼の挨拶メールだと相手に伝わるように件名に「○○就任のご挨拶 (氏名)」と書くようにします。相手への気遣いをしましょう。
感謝の気持ちを伝える
お礼のメールは送るときは、本文に感謝の気持ちを伝えましょう。昇進は上司や先輩など周りのサポートがあったから成し遂げられたことです。偉そうであったり、自己陶酔した文面にならないように気を付けます。謙虚で素直な感謝を伝えると相手も嬉しいものです。
抱負を伝える
上司や先輩はあなたの今後の働きに期待をしています。昇進のお礼の挨拶に、新たに任命された役職で何を成し遂げたいかといった展望や今後の意気込みを述べるようにします。仕事に対する想いがしっかりと伝えられる内容にするのがポイントです。
メールでのお礼になったことを詫びる
お礼のメールに、直接のご挨拶ができなかった理由や経緯を述べるようにします。本来は直接お礼の言葉を伝えるのがマナーですが、何かしらの理由があってメールになったはずです。その理由を伝えお詫びする言葉を入れることで、相手に失礼な印象を与えず、理解を得ることができます。
昇進のお礼の挨拶メールの例文
昇進のお礼の挨拶メールの例文を紹介します。
上司に昇進のお礼の挨拶メール
例文
件名:昇格のお礼 【(氏名)】
本文
○○部長
お疲れ様です。○○です。
この度は、(役職名)にご登用いただき、誠にありがとうございます。
これもひとえに○○部長のご指導と、チームのサポートのおかげで実現できたものです。
○○部長のもと、私が新人のときからたびたび○○部長にご迷惑をお掛け致しました。その都度、厳しいなかに温かさを感じるご指導いただき、多くの挑戦を与えていただいたことを心から感謝申し上げます。
これからも○○部長の期待に応えるべく、より一層仕事に励んで精一杯努力して参ります。
ぜひ今後とも、ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願いいたします。
いち早くお礼を伝えたかったので、メールにて失礼いたしました。改めてお礼に伺います。
(署名)
社長に昇進のお礼の挨拶メール
例文
件名:昇格のお礼 【(氏名)】
本文
○○社長
お疲れさまです。
○○部の○○○○です。
この度は○○部にて(役職名)にご登用いただき、誠にありがとうございます。
当社を取り巻く業界も、物価高や競合他社や異業種から参入と年々厳しさを増しておりますが、組織やチームの発展に向けて、持てる力を最大限に発揮し、ご期待に沿うべく業務に邁進する所存です。
○○社長の今後とも一層の変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
どうぞお身体にご自愛いただき、元気でお過ごしください。
いち早くお礼を伝えたかったので、メールにて失礼いたしました。改めてお礼に伺います。
(署名)
役員や社長になったときの挨拶は
役員や社長になった場合は、社内外への影響も大きいため、社内にはスピーチを社外の取引先や顧客には挨拶状を送ることになります。会社としても重要なご案内なので、フォーマルな文章でご案内します。
挨拶状を送るタイミングや、マナー、文章の中身など詳しくは「社長交代の挨拶状の書き方やマナーを例文添えて解説!」に解説をしています。ぜひお読みください。
まとめ
今回は昇進をしたときの挨拶について、挨拶をするときの気を付ける5つのポイントや昇進したらするべきこと、具体的な挨拶例文を紹介しました。
昇進の挨拶で気を付けなければいけないのは、周りの協力があったおかげで昇進できたことを忘れず、謙虚なで誠実な挨拶内容にすることです。昇進後はさらに周りの人の力を借り、仕事をすることになります。感謝を伝えと今後の協力をお願いするため、謙虚に丁寧に挨拶をするようにしましょう。
ケース別のスピーチ例文やメールの例文を数多く紹介していますので、挨拶内容の作成の参考にしていただければと思います。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。